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【再掲】|【韓国】『オクジャ/okja』|マルチプレックス(シネコン)のボイコットで、中小型映画館に観客が集まり活気づく|「東亞日報」より

(2017/07/06 追記)


Screendaily.com  2017年7月3日付け記事
'Okja' opens fourth at Korea box office despite cinema boycott( ttp://www.screendaily.com/news/okja-opens-fourth-in-korean-box-office-despite-cinema-boycott/5119607.article )

Bong Joon Ho’s Netflix release Okja has placed fourth at the South Korean box office in its first weekend, despite a boycott by all three of the country’s major cinema chains - CJ CGV, Lotte Cinema and Megabox. (中略) Released simultaneously on the online streaming platform and in local theatres June 29, Okja was on 111 screens and took $597,600 over the weekend, according to the Korean Film Council.

(自己流 訳)ネットフリックスリリースしたポン・ジュノ監督『オクジャ/okja』は「CJ CGV」「Lotte Cinema」「Megabox」という韓国3大シネコン・チェーンがボイコットしたにもかかわらず、公開第一週目で韓国の映画興行収入ランキングの第4位となった。韓国の映画評議会によると、2017年6月29日にオンラインストリーミングと映画館で同時に公開された『オクジャ/okja』は111スクリーンで上映され、週末に $597,600(6,772万円 [1ドル113円換算] )を稼いだ。


【参考】 BoxOffice Mojo.com
South Korea Box Office (June 30–July 2, 2017)

01. 朴烈(Park Yeol)(原題)(英題|Anarchist from Colony)  公開1週目/1,176スクリーン
02. トランスフォーマー/最後の騎士王  公開2週目
03. リアル(Real)(原題)  公開1週目/859スクリーン
04. オクジャ/okja  公開1週目/111スクリーン
05. ザ・マミー/呪われた砂漠の王女  公開4週目
06. A Day(英題)(原題「Ha-roo」)  公開3週目
07. スウィート17モンスター  公開1週目/86スクリーン
08. The Villainess(英題)(原題「Ak-Nyeo」)  公開4週目
09. Boonie Bears: Homeward Journey(英題)(※中国製のアニメ映画)  公開1週目
10. Our President (※韓国のドキュメンタリー映画)  公開6週目


そして『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(英題|Hedwig and the Angry Inch)が88スクリーンで第12位に。リバイバル上映なのでしょうか?

国内外双方へ関心が向いている感じの韓国の観客。『オクジャ』もびっくりですが、それ以上に驚いたのは青春映画の『スウィート17モンスター』が88スクリーンで7位に入っている/ドキュメンタリー映画(※ 第16代韓国大統領ノ・ムヒョン氏のドキュメンタリー)が公開6週めで第10位に食い込んでいるということですね。あと、公開スクリーン数が多い。『トランスフォーマー/最後の騎士王』は第二週めで894スクリーン、先週(=第一週め)は1,727スクリーン。そんなにスクリーンが確保できるほど映画館数が多い、ってことですよね。韓国の国民が平均で年4回映画館へ行くのは身近なところに映画館があって行きやすい、ってことですね。(韓国の人口は日本の約半分弱です)

参考|『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017年)(日本での公開|7月1日)の日本でのスクリーン数は989。


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東亞日報  2017年6月30日付け記事
マルチプレックスの「オクジャ」のボイコットに、中小型映画館が久しぶりに活気づく( ttp://japanese.donga.com/List/3/08/27/976209/1 )

同日映画館を訪れた大学生のイ・ウォンホ氏(22)は、「マルチプレックスではなく、映画館に来たのは生まれて初めてだ」と言い、「ネットフリックスでも見ることができるが、大きなスクリーンで映画を見たいと思って、バスに乗ってきた」と話した。 (中略) 「オクジャ」が、マルチプレックス3社(CGV、ロッテシネマ、メガボックス)の「上映ボイコット」により、全国84の一般映画館(スクリーン108個)で公開された。そのおかげで、観客の記憶から忘れられていた中小映画館が、久しぶりに活気づいている。大韓(テハン)劇場と同様にオクジャの上映を開始したシネキューブ光化門(クァンファムン)の関係者は、「普段より2倍も多い観客が詰めかけてきた」と言い、「映画館の特性上、芸術映画を見に来る常連がほとんどだったが、今回の上映をきっかけに、さまざまな観客層ができることを期待している」と話した。 (中略) とあるネットユーザーが作った「ソウル市内のオクジャ上映映画館の地図」は、約2000回のクリック件数を記録し、「マルチプレックス3社無しに初めて1000万人観客を達成する映画になってほしい」という書き込みは、1000件以上の推薦を受けた。

韓国の国民は年平均4回映画館へ通うそうですが、それでもミニシアターへはなかなか行かないということなんですね……なるほど。当地のミニシアターもちょっと分かりにくい場所にあるので、あの場所に映画館が存在しているということすら知らない地元民がいるんじゃないのかな。常連さんのみが通う映画館になっている感、あり。




一般映画館は久しぶりの特需を享受しているが、一部からは不満の声も出ている。韓国独立映画協会のコ・ヨンジェ理事長は、前日ソーシャルネットワークサービス(SNS)に文を載せて 「『オクジャ』への関心は一ヶ月以上続くだろう。その分だけ、公開を控えている(他の)独立映画の上映時間は減るだろう」と懸念を示した。とある制作会社の関係者も同様に、「ネットフリックスの映画が今後もこのような形で公開するかは見守らなければ分からないが、それにより、なんとか残っている独立・芸術映画館すら奪われるのではないか心配だ」と伝えた。

ヒット作が出たインディペンデント系映画館がそのヒットした作品を優先する。今まではそういうことがなかったということでしょうか? ネットフリックス製作作品だけが他作品の上映の妨害をする可能性が高い……の?


制作会社の関係者が「(今)なんとか残っている独立・芸術映画館すら奪われるのではないか心配」する理由は何?

単純に「ネットフリックスが配信用長編映画を作るようになったら映画館に来る観客が減るから困る」ということなのか?

「今回はシネコンが拒否したのでインディペンデント系映画館へネットフリックス製作作品が回ってきてその作品がヒットしたけれど、今後、ネットフリックス製作作品を劇場公開する場合シネコンで扱うかもしれないし、そうなったらヒットしそうな作品がさらにシネコンへ取られてしまい、今以上にインディペンデント系映画館の経営が圧迫され、経営難からインディペンデント系映画館の閉館が相次いだら、私たちの作った映画を上映する場所が無くなり、困る」ということなのか?

「今後もネットフリックス製作品が中小のインディペンデント系映画館で上映され続けるようだと、インディペンデント系映画館での上映作品がネットフリックス製作品で埋め尽くされてしまい、それ以外の制作会社で作ったアートハウス系映画が結果として締め出されてしまうかも。そうなったら困る」?

「アートハウス系映画の製作にネットフリックスが資金提供するようになってアートハウス系映画製作者がネットフリックスとばかり契約してしまうようになったら困る」?

「アートハウス系映画製作者がネットフリックスとばかり契約してしまうようになったら(オンラインストリーミングのみで公開され)映画館では一切公開されないようになってしまうかも。そうなるとインディペンデント系映画館で上映する映画が無くなってしまうのではないか。そうなったら困る」?


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東亞日報  2017年6月30日付け記事
ネットフリックス、映画館同様の音響体験技術を公開

29日、ネットフリックスは、ソウル中区(チュング)にあるウェスティン朝鮮(チョソン)ホテルで、映画「オクジャ」の上映会を兼ねた技術実演会を開き、「没入型サウンド」と呼ばれるドルビーアトモス(Dolby Atmos)機能を追加したと発表した。(中略) 映像コンテンツをリアルに視聴するためには、劇場に足を運ばなければならないという常識を打ち破る試みといえる。結果的にネットフリックスは、映画「オクジャ」のオンライン・オフライン同時上映で浮き彫りになった議論を戦略的に活用する形となっている。劇場と自社プラットフォームとの間に違いがないことを強調しつつ、テレビやモバイルなどにつながるネットフリックス動画サービスの競争力を強調したものと解釈される。


(ネットフリックスは)世界的には加入者数が1億人を越え、人気を集めている。しかし、どういうわけか韓国市場では苦戦している。昨年(=2016年)1月に韓国市場に進出したネットフリックスの国内加入者は、わずか13万人と試算される。専門家は、ネットフリックスはこれまで国内インターネットテレビ(IPTV)との競争で消費者を取り込むだけの競争力を示せなかったと分析している。ネットフリックスが米国で成功した理由は、価格競争力(米国有料放送利用料金の半分水準である7.99〜12.09ドル)だが、韓国では、IPTVが月平均1万ウォン前後、あるいは通信結合によっては無料でも見ることができるので、ネットフリックスは加入者を大幅に増やすことができなかったという。

10,000ウォンは(現在の為替レートで)約980円。ネットフリックス、コンテンツの力だけでは勝負出来ないということなのだろうか……。韓国は国民平均で年に4回も映画館へ通うほど「映画館での映画鑑賞」への支持も強いので、映画館と対抗できるよう音質アップを目指す、ってことですかね。

ネットフリックスの日本進出は2015年9月。日本での加入者数はネット検索してみても分かりませんでした。



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