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2012年度(第85回)アカデミー賞:ルール改定箇所を発表

映画芸術科学アカデミーは、理事会にて2012年度(第85回)アカデミー賞に対する規則を承認したと発表しました。最も重要な改定箇所を含む部門は、作曲賞・外国語映画賞・メイクアップ賞・視覚効果賞の4部門です。

● 公式サイト内 プレスリリース (2012年06月28日付け)
Rules Approved for 85th Academy Awards[レジスタードトレードマーク]


作曲賞
2005年以降は、基本的には一曲につき2名のソングライター(作詞家または作曲家)のみのエントリーを認め、その2名と同等の貢献度が有る場合に限りもう1名のエントリーを承認していました。(つまり、一曲につきソングライターは最大3名までエントリー可。) 今年度からは、特殊な場合には4人目のソングライターのエントリーが承認されることになりました。(今後は、一曲につきソングライターは最大4名までエントリー可。)


外国語映画賞
外国語映画部門へ出品される作品は35mmまたはDCP(デジタル・シネマ・パッケージ)にて提出されなかればなりません。(今まではDCPは不可。) ただし、出品国本国においてそのフォーマットで上映されていることは特に要求されません。(自国での上映がDCPでなくてもDCPで外国語映画部門へ出品しても可。)


メイクアップ賞
今まで「メイクアップ賞」と呼称されてきた同部門は、「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」(The Makeup and Hairstyling Award)という名称になります。 ノミネーション選考過程において、同部門の分科会メンバーは同部門エントリー作7作品すべてを鑑賞した上でノミネート作としてその7作品の中から3作品を選出し投票することになります。 (昨年度までは、メイクアップ賞へエントリーされた7作品それぞれの短いビデオクリップを見て審査しノミネート作として3作品を選出していました。 ダイジェスト映像ではなくエントリー作本編を全編通して鑑賞した上で投票するというように変更された模様。)

● 一部報道では、「メイクアップ賞」が「メイクアップ賞」と「ヘアスタイリング賞」の2部門へ分かれ、それぞれ3作品ずつノミニーが選出される、との記述がありましたが、そういうことではないと思いますよ。


視覚効果賞
同部門の分科会執行委員会(Executive Committee)の無記名投票によって10作品の中からノミネート作(昨年度までと同じならば5作品)が選ばれます。 2010年度までは一次審査を通過した15作品のうち二次審査で7作品に絞られその7作品の中から5作品がノミネート、2011年度は一次審査を通過した15作品のうち二次審査で10作品に絞られその10作品の中から5作品がノミネートされていました。 (つまり、今までは3段階かけてノミニーを選んでいたけれど、今年度からは2段階にするということでしょうか。)


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作品賞(Best Picture)に関する変更は無いもよう。 ですので、昨年度同様、ノミネート作品は最大で10作品・最小で5作品、ということになります。 2009年度の作品賞ノミネート規定の改正は、その前年度(2008年度)の『ダークナイト』落選問題に端を発したかのような改正でしたが、今年度はその続編である『ダークナイト ライジング』が公開される年であり『ダークナイト』落選問題に決着をつける年とも言えます。

今回の改正で良かったのは、「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」という名称への変更ですね。これによりヘア・デザイナーがノミニーとしてエントリーされるようになります。今までは、メイクアップ・デザイナーとヘア・デザイナーが一緒の場合はともかく別々の場合はメイクアップ担当はエントリーされオスカー像を手にしてもヘア・デザイナーは表彰されず終いでした。そういうことがなくなります。メイクアップはCG加工に取って代わられるケースも多くなってきていて、メイクアップに対する評価価値が下がってきています。そういう点も考慮し、同部門は会員や一般観客の注目をヘアデザインやヘアスタイリングに集める方向へもっていかなければならないのではないかと数年前からも思っていたので、今回改正されてほんとうによかったです。

『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2009年)などはノミネート止まりでしたが、あの時点でこの部門が「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」という名称であったら受賞も可能であったと思います。(はっきり言って、あの作品のメイクはごく普通だったけれどヘアデザインとスタイリングは優れていて、それはあの年の同部門受賞作以上の出来栄えでした。) また、2010年度の『ザ・ファイター』もメリッサ・レオのヘアスタイリングはかなり話題を呼び注目されましたが、結局この部門へのノミネートはありませんでした。


外国語映画賞と作曲賞はどちらの部門もエントリー規定の変更だけで、問題点も多い選出方法に関しては特に改定の発表はありませんでした。 長編ドキュメンタリー映画賞の選出方法も変わるという話でしたが、今回特に発表はありませんでした。 もう変更済み、ということなのでしょうか。それとも変更が承認されなかったのでしょうか。わかりません。




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英国アカデミー賞:ルール改定と2012年度日程の発表

英国アカデミー賞のルール改定と2012年度日程のアナウンスがありました。

【参照記事】
The Wrap  BAFTA Trims Voting Procedure, Moves Noms Up a Week



英国アカデミー賞では、昨年度までは三回の投票が行われていました。まず一回目の投票が終わった時点で一回目の投票結果による各部門のトップ15作品がロングリストとして発表され、その後二回目の投票で最終的なノミネーションが決まり、そして、そのノミネート作・ノミネート者に対しもう一度投票し(=三回目の投票/6部門のみが英国アカデミー会員の全員投票)で受賞作・受賞者が決定していました。これが2回の投票で受賞者が決定するようになるそうです。第一回目の投票でノミニーが決まり第二回目の投票で受賞者が決まるようになり、今まで有ったロングリスト発表が無くなるということですね。

そして、第一回目投票(=ノミネーションを決める投票)・第二回目投票(=受賞者を決める投票)ともに、すべての英国アカデミー会員が作品賞(The Best Film) と4つの俳優賞(主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞)に投票できるようになる、とのこと。(ちなみに米国アカデミー賞では、4つの俳優賞のノミニー決定は会員の全員投票ではなく、アカデミー会員のうち俳優分科会に属している会員のみの投票で決まります。そして受賞者決定は会員の全員投票。)

脚色賞・脚本賞・撮影賞・衣装デザイン賞・監督賞・編集賞・メイクアップ&ヘア賞・作曲賞・美術賞・音響賞・特殊視覚効果賞の11部門は、ノミニー・受賞者共に、それぞれ個別の分科会に所属する会員の投票で決まります。

アニメーション映画賞・ドキュメンタリー映画賞・外国語映画賞・英国映画賞は、ノミニー・受賞者共に、各部門で専門知識のある会員が投票で決めます。 新人賞(Outstanding Debut)・短編映画2賞は審査員が決定します。


2012年度(第66回)英国アカデミー賞 日程(現地日時) (予定)
ノミネーション発表 2013年01月09日(水)
授賞式        2013年02月10日(日)


● 英国映画テレビ芸術アカデミー 公式サイト(トップページ)
  British Academy of Film and Television Arts
  http://www.bafta.org/


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英国アカデミー賞は会員の全員投票で受賞者が決まる部門がかなり少なく、特に技術部門は専門家が同業者を審査するという色合いが米国アカデミー賞より一段と強いということですね。部門によっては審査員が別箇に存在する、というのも面白いですね。



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