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2012年度(第85回)アカデミー賞:ルール改定箇所を発表

映画芸術科学アカデミーは、理事会にて2012年度(第85回)アカデミー賞に対する規則を承認したと発表しました。最も重要な改定箇所を含む部門は、作曲賞・外国語映画賞・メイクアップ賞・視覚効果賞の4部門です。

● 公式サイト内 プレスリリース (2012年06月28日付け)
Rules Approved for 85th Academy Awards[レジスタードトレードマーク]


作曲賞
2005年以降は、基本的には一曲につき2名のソングライター(作詞家または作曲家)のみのエントリーを認め、その2名と同等の貢献度が有る場合に限りもう1名のエントリーを承認していました。(つまり、一曲につきソングライターは最大3名までエントリー可。) 今年度からは、特殊な場合には4人目のソングライターのエントリーが承認されることになりました。(今後は、一曲につきソングライターは最大4名までエントリー可。)


外国語映画賞
外国語映画部門へ出品される作品は35mmまたはDCP(デジタル・シネマ・パッケージ)にて提出されなかればなりません。(今まではDCPは不可。) ただし、出品国本国においてそのフォーマットで上映されていることは特に要求されません。(自国での上映がDCPでなくてもDCPで外国語映画部門へ出品しても可。)


メイクアップ賞
今まで「メイクアップ賞」と呼称されてきた同部門は、「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」(The Makeup and Hairstyling Award)という名称になります。 ノミネーション選考過程において、同部門の分科会メンバーは同部門エントリー作7作品すべてを鑑賞した上でノミネート作としてその7作品の中から3作品を選出し投票することになります。 (昨年度までは、メイクアップ賞へエントリーされた7作品それぞれの短いビデオクリップを見て審査しノミネート作として3作品を選出していました。 ダイジェスト映像ではなくエントリー作本編を全編通して鑑賞した上で投票するというように変更された模様。)

● 一部報道では、「メイクアップ賞」が「メイクアップ賞」と「ヘアスタイリング賞」の2部門へ分かれ、それぞれ3作品ずつノミニーが選出される、との記述がありましたが、そういうことではないと思いますよ。


視覚効果賞
同部門の分科会執行委員会(Executive Committee)の無記名投票によって10作品の中からノミネート作(昨年度までと同じならば5作品)が選ばれます。 2010年度までは一次審査を通過した15作品のうち二次審査で7作品に絞られその7作品の中から5作品がノミネート、2011年度は一次審査を通過した15作品のうち二次審査で10作品に絞られその10作品の中から5作品がノミネートされていました。 (つまり、今までは3段階かけてノミニーを選んでいたけれど、今年度からは2段階にするということでしょうか。)


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作品賞(Best Picture)に関する変更は無いもよう。 ですので、昨年度同様、ノミネート作品は最大で10作品・最小で5作品、ということになります。 2009年度の作品賞ノミネート規定の改正は、その前年度(2008年度)の『ダークナイト』落選問題に端を発したかのような改正でしたが、今年度はその続編である『ダークナイト ライジング』が公開される年であり『ダークナイト』落選問題に決着をつける年とも言えます。

今回の改正で良かったのは、「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」という名称への変更ですね。これによりヘア・デザイナーがノミニーとしてエントリーされるようになります。今までは、メイクアップ・デザイナーとヘア・デザイナーが一緒の場合はともかく別々の場合はメイクアップ担当はエントリーされオスカー像を手にしてもヘア・デザイナーは表彰されず終いでした。そういうことがなくなります。メイクアップはCG加工に取って代わられるケースも多くなってきていて、メイクアップに対する評価価値が下がってきています。そういう点も考慮し、同部門は会員や一般観客の注目をヘアデザインやヘアスタイリングに集める方向へもっていかなければならないのではないかと数年前からも思っていたので、今回改正されてほんとうによかったです。

『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2009年)などはノミネート止まりでしたが、あの時点でこの部門が「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」という名称であったら受賞も可能であったと思います。(はっきり言って、あの作品のメイクはごく普通だったけれどヘアデザインとスタイリングは優れていて、それはあの年の同部門受賞作以上の出来栄えでした。) また、2010年度の『ザ・ファイター』もメリッサ・レオのヘアスタイリングはかなり話題を呼び注目されましたが、結局この部門へのノミネートはありませんでした。


外国語映画賞と作曲賞はどちらの部門もエントリー規定の変更だけで、問題点も多い選出方法に関しては特に改定の発表はありませんでした。 長編ドキュメンタリー映画賞の選出方法も変わるという話でしたが、今回特に発表はありませんでした。 もう変更済み、ということなのでしょうか。それとも変更が承認されなかったのでしょうか。わかりません。




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英国アカデミー賞:ルール改定と2012年度日程の発表

英国アカデミー賞のルール改定と2012年度日程のアナウンスがありました。

【参照記事】
The Wrap  BAFTA Trims Voting Procedure, Moves Noms Up a Week



英国アカデミー賞では、昨年度までは三回の投票が行われていました。まず一回目の投票が終わった時点で一回目の投票結果による各部門のトップ15作品がロングリストとして発表され、その後二回目の投票で最終的なノミネーションが決まり、そして、そのノミネート作・ノミネート者に対しもう一度投票し(=三回目の投票/6部門のみが英国アカデミー会員の全員投票)で受賞作・受賞者が決定していました。これが2回の投票で受賞者が決定するようになるそうです。第一回目の投票でノミニーが決まり第二回目の投票で受賞者が決まるようになり、今まで有ったロングリスト発表が無くなるということですね。

そして、第一回目投票(=ノミネーションを決める投票)・第二回目投票(=受賞者を決める投票)ともに、すべての英国アカデミー会員が作品賞(The Best Film) と4つの俳優賞(主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞)に投票できるようになる、とのこと。(ちなみに米国アカデミー賞では、4つの俳優賞のノミニー決定は会員の全員投票ではなく、アカデミー会員のうち俳優分科会に属している会員のみの投票で決まります。そして受賞者決定は会員の全員投票。)

脚色賞・脚本賞・撮影賞・衣装デザイン賞・監督賞・編集賞・メイクアップ&ヘア賞・作曲賞・美術賞・音響賞・特殊視覚効果賞の11部門は、ノミニー・受賞者共に、それぞれ個別の分科会に所属する会員の投票で決まります。

アニメーション映画賞・ドキュメンタリー映画賞・外国語映画賞・英国映画賞は、ノミニー・受賞者共に、各部門で専門知識のある会員が投票で決めます。 新人賞(Outstanding Debut)・短編映画2賞は審査員が決定します。


2012年度(第66回)英国アカデミー賞 日程(現地日時) (予定)
ノミネーション発表 2013年01月09日(水)
授賞式        2013年02月10日(日)


● 英国映画テレビ芸術アカデミー 公式サイト(トップページ)
  British Academy of Film and Television Arts
  http://www.bafta.org/


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英国アカデミー賞は会員の全員投票で受賞者が決まる部門がかなり少なく、特に技術部門は専門家が同業者を審査するという色合いが米国アカデミー賞より一段と強いということですね。部門によっては審査員が別箇に存在する、というのも面白いですね。



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【舞台演劇賞】2012年(第66回)トニー賞 受賞結果 1

ブロードウェイで上演された演劇が表彰対象となっているトニー賞。 2012年(第66回)トニー賞の授賞式が行われ、受賞結果が発表されました。授賞式の司会はニール・パトリック・ハリス(Neil Patrick Harris)でした。

● 公式サイト内の発表(受賞者とノミニーのリスト)
 http://www.tonyawards.com/en_US/nominees/index.html



● トニー賞(The Tony Awards)公式サイト(トップページ)
 TonyAwards.com


● You - Tube  トニー賞公式チャンネル
  2012トニー賞授賞式 スピーチ映像、作品紹介クリップ等
  OfficialTonyAwards's channel





2012年トニー賞 オープニング・パフォーマンス。

66th Tony Awards (2012) Opening Number



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2012年(第66回)トニー賞 受賞結果
(The Tony Awards)

★印 & ピンク文字 … 受賞


演劇作品賞 Best Play
★Clybourne Park
(英題の読み|クレイボーン・パーク)
脚本:ブルース・ノリス Bruce Norris


Other Desert Cities 
(英題の読み|アザー・デザート・シティーズ)
脚本:ジョン・ロビン・ベイツ Jon Robin Baitz


Peter and the Starcatcher 
(英題の読み|ピーター・アンド・ザ・スターキャッチャー)
脚本:リック・エリス Rick Elice
原作:デイヴ・バリー&リドリー・ピアソン
  「ピーターと星の守護団」 (Peter and the Starcatcher)
※ ウォルト・ディズニー・ピクチャーズで映画化の予定。


ヴィーナス・イン・ファー
英題:Venus in Fur
脚本:デヴィッド・アイヴス David Ives
原作:ザッヘル=マゾッホ(レーオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホ)
  「毛皮を着たヴィーナス」 (Venus in Fur)




ミュージカル作品賞 Best Musical 
★Once(ワンス)ダブリンの街角で
英題:Once
※ 2007年の映画『ONCE ダブリンの街角で』の舞台ミュージカル化。


Newsies
(英題の読み|ニュージーズ)
※ 1992年のミュージカル映画『ニュージーズ』の舞台ミュージカル化。


Leap of Faith
(英題の読み|リープ・オブ・フェイス)
※ 1992年の映画『奇跡を呼ぶ男』(英題:Leap of Faith)の舞台ミュージカル化。


Nice Work If You Can Get It
(英題の読み|ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット)




演劇リバイバル作品賞 Best Revival of a Play
★セールスマンの死 (アーサー・ミラーの「セールスマンの死」)
英題:Arthur Miller’s Death of a Salesman
脚本:アーサー・ミラー Arthur Miller


ザ・ベスト・マン (ゴア・ヴィダルの「ザ・ベスト・マン」 / 最後の勝利者)
英題:Gore Vidal's The Best Man
脚本:ゴア・ヴィダル Gore Vidal


マスター・クラス 
英題:Master Class
脚本:テレンス・マクナリー Terrence McNally


ウィット 
英題:Wit ( W;t )
脚本:マーガレット・エドソン Margaret Edson




ミュージカル・リバイバル作品賞 Best Revival of a Musical
★ポーギーとベス (ガーシュウィンの「ポーギーとベス」)
英題:The Gershwins' Porgy and Bess


エビータ 
英題:Evita


フォーリーズ(フォリーズ) 
英題:Follies


ジーザス・クライスト・スーパースター 
英題:Jesus Christ Superstar




脚本賞(ミュージカル部門) Best Book of a Musical
★エンダ・ウォルシュ Enda Walsh
作品:Once(ワンス)ダブリンの街角で
英題:Once


ダグラス・カーター・ビーン Douglas Carter Beane
作品:Lysistrata Jones (英題の読み|リシストラータ・ジョーンズ)


ハーヴェイ・ファイアスタイン Harvey Fierstein
作品:Newsies


ジョー・ディピエトロ Joe DiPietro
作品:Nice Work If You Can Get It




作詞・作曲賞 <オリジナル楽曲賞>
Best Original Score (Music and/or Lyrics) Written for the Theatre
★Newsies
作曲: アラン・メンケン Alan Menken
作詞: ジャック・フェルドマン Jack Feldman


ボニー&クライド
英題:Bonnie & Clyde(英題の読み|ボニー・アンド・クライド)
作曲: フランク・ワイルドホーン Frank Wildhorn
作詞: ドン・ブラック Don Black


一人の男と二人の主人
英題:One Man, Two Guvnors (英題の読み|ワン・マン・ツー・ガバナーズ)
作曲:グラント・オールディング Grant Olding
作詞:グラント・オールディング Grant Olding


Peter and the Starcatcher
作曲:ウェイン・バーカー Wayne Barker
作詞:リック・エリス Rick Elice




演劇主演男優賞
Best Performance by an Actor in a Leading Role in a Play
★ジェームズ・コーデン James Corden
作品:一人の男と二人の主人
英題:One Man, Two Guvnors


フィリップ・シーモア・ホフマン Philip Seymour Hoffman
作品:セールスマンの死(アーサー・ミラーの「セールスマンの死」)
英題:Arthur Miller’s Death of a Salesman 


ジェームズ・アール・ジョーンズ James Earl Jones
作品:ザ・ベスト・マン / ゴア・ヴィダルの「ザ・ベスト・マン」 / 最後の勝利者
英題:Gore Vidal's The Best Man


フランク・ランジェラ Frank Langella
作品:Man and Boy (英題の読み|マン・アンド・ボーイ)


ジョン・リスゴー John Lithgow
作品:The Columnist (英題の読み|ザ・コラムニスト)




演劇主演女優賞
Best Performance by an Actress in a Leading Role in a Play
★ニーナ・アリアンダ Nina Arianda
作品:ヴィーナス・イン・ファー
英題:Venus in Fur


トレース・ベネット(トレイシー・ベネット) Tracie Bennett
作品:End of the Rainbow (英題の読み|エンド・オブ・ザ・レインボー)


リンダ・ラヴィン Linda Lavin
作品:The Lyons (英題の読み|ザ・ライオンズ)


ストッカード・チャニング Stockard Channing
作品:Other Desert Cities


シンシア・ニクソン Cynthia Nixon
作品:ウィット 
英題:Wit ( W;t )



ミュージカル主演男優賞
Best Performance by an Actor in a Leading Role in a Musical
★スティーヴ・カジー Steve Kazee
作品:Once(ワンス)ダブリンの街角で
英題:Once


ロン・レインズ Ron Raines
作品:フォーリーズ(フォリーズ) 
英題:Follies


ダニー・バースタイン(ダニー・バースティン) Danny Burstein
作品:フォーリーズ(フォリーズ) 
英題:Follies


ジェレミー・ジョーダン Jeremy Jordan
作品:Newsies


ノーム・ルイス Norm Lewis
作品:ポーギーとベス (ガーシュウィンの「ポーギーとベス」)
英題:The Gershwins' Porgy and Bess




ミュージカル主演女優賞
Best Performance by an Actress in a Leading Role in a Musical
★オードラ・マクドナルド Audra McDonald
作品:ポーギーとベス (ガーシュウィンの「ポーギーとベス」)
英題:The Gershwins' Porgy and Bess


ジャン・マックスウェル Jan Maxwell
作品:フォーリーズ(フォリーズ) 
英題:Follies


クリスティン・ミリオティ Cristin Milioti
作品:Once(ワンス)ダブリンの街角で
英題:Once


ケリー・オハラ Kelli O'Hara
作品:Nice Work If You Can Get It 


ローラ・オスネス Laura Osnes
作品:ボニー&クライド
英題:Bonnie & Clyde




演劇助演男優賞
Best Performance by an Actor in a Featured Role in a Play
★クリスチャン・ボール(クリスチャン・ボーレ) Christian Borle
作品:Peter and the Starcatcher


マイケル・カンプステイ Michael Cumpsty
作品:End of the Rainbow


トム・エデン Tom Edden
作品:一人の男と二人の主人
英題:One Man, Two Guvnors


アンドリュー・ガーフィールド Andrew Garfield
作品:セールスマンの死(アーサー・ミラーの「セールスマンの死」)
英題:Arthur Miller’s Death of a Salesman 


ジェレミー・シャモス Jeremy Shamos
作品:Clybourne Park




演劇助演女優賞
Best Performance by an Actress in a Featured Role in a Play
★ジュディス・ライト Judith Light
作品:Other Desert Cities


リンダ・エモンド Linda Emond
作品:セールスマンの死(アーサー・ミラーの「セールスマンの死」)
英題:Arthur Miller’s Death of a Salesman 


スペンサー・ケイドン Spencer Kayden
作品:Don't Dress for Dinner (英題の読み|ドント・ドレス・フォー・ディナー)


セリア・キーナン=ボルジャー(セリア・キーナン=ボルガー) Celia Keenan-Bolger
作品:Peter and the Starcatcher 


コンドラ・ラシャド Condola Rashad
作品:Stick Fly (英題の読み|スティック・フライ)




ミュージカル助演男優賞
Best Performance by an Actor in a Featured Role in a Musical
★マイケル・マクグラス Michael McGrath
作品:Nice Work If You Can Get It


フィリップ・ボイキン Phillip Boykin
作品:ポーギーとベス (ガーシュウィンの「ポーギーとベス」)
英題:The Gershwins' Porgy and Bess


マイケル・セルヴェリス Michael Cerveris
作品:エビータ 
英題:Evita


デヴィッド・アラン・グリア David Alan Greer
作品:ポーギーとベス (ガーシュウィンの「ポーギーとベス」)
英題:The Gershwins' Porgy and Bess


ジョシュ・ヤング Josh Young
作品:ジーザス・クライスト・スーパースター
英題:Jesus Christ Superstar




ミュージカル助演女優賞
Best Performance by an Actress in a Featured Role in a Musical
★ジュディ・ケイ Judy Kaye
作品:Nice Work If You Can Get It


エリザベス・A・デイヴィス Elizabeth A. Davis
作品:Once(ワンス)ダブリンの街角で
英題:Once


ジェーン・ハウディシェル Jayne Houdyshell
作品:フォーリーズ(フォリーズ) 
英題:Follies


ジェシー・ミューラー Jessie Mueller
作品:晴れた日に永遠が見える
英題:On a Clear Day You Can See Forever
(英題の読み|オン・ア・クリア・デイ・ユー・キャン・シー・フォーエヴァー)


ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ Da'Vine Joy Randolph
作品:ゴースト
英題:Ghost the Musical (英題の読み|ゴースト・ザ・ミュージカル)




2012年(第66回)トニー賞受賞結果 2 へ つづく



2012年(第66回)トニー賞受賞結果 2 

2012年(第66回)トニー賞受賞結果 3 (作品別受賞数も)


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発表の後半になってサプライズ連発。『Follies(フォリーズ)』は、ミュージカル衣装デザイン賞は受賞しましたが、真に欲しかったであろうミュージカル・リバイバル作品賞受賞は逃してしまいました。予想ではこの部門での大本命でしたのでビッグ・サプライズとなりました。(でも、トニー賞でのパフォーマンスを見ると「なぜ『ポーギーとベス』が受賞予想の一番手じゃなかったのか?」と思いますね。だから『Follies(フォリーズ)』がミュージカル・リバイバル作品賞を逃したのは実はビッグ・サプライズじゃないのかもしれないですね。)

演劇主演男優賞は3人の超ベテラン俳優でもなく大本命のフィリップ・シーモア・ホフマンでもない、ジェームズ・コーデンが受賞。(実はこの部門、ぽっちゃり体型対決だったのね。) 演劇主演女優賞も大本命のトレース・ベネット(トレイシー・ベネット)ではなく2番手予想だったニーナ・アリアンダが受賞。 ミュージカル主演男優賞も予想一番手の『Newsies(ニュージーズ)』のジェレミー・ジョーダンではなく『Once (ワンス)』 のスティーヴ・カジーへ。

『サラリーマンの死』は、演劇部門の主演男優賞・助演男優賞の両方で出演者が受賞有力候補として名が挙がっていましたが、結局どちらも受賞を逃してしまいました。

ミュージカル対決を制したのは『Once (ワンス)』でした。発表序盤は、『Newsies(ニュージーズ)』『Once (ワンス)』の両者が分け合って受賞していました。先に、ミュージカル演出賞(監督賞)を『Once (ワンス)』が受賞したので、それまで両者で分け合ってきた受賞結果からするとミュージカル作品賞は『Newsies(ニュージーズ)』が受賞して両者めでたしめでたしとなるのかと思いきや、『Once (ワンス)』が作品賞も受賞。終わってみれば意外に技術部門でも強さをみせた『Once (ワンス)』の圧勝ということで決着がつきました。

『Once (ワンス)』は、ミュージカル部門だけでなく演劇部門をあわせた全体でも受賞数8でトップ。次が5部門受賞の『Peter and the Starcatcher(ピーター・アンド・ザ・スターキャッチャー)』(ピーターと星の守護団)。




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【舞台演劇賞】2012年(第66回)トニー賞 受賞結果 2

石岡瑛子さん、受賞ならず。残念です。『フォーリーズ』はやはり強敵でした。トラブル続きだった『スパイダーマン・ターン・オフ・ザ・ダーク』の製作過程を考えれば、受賞は逃してしまったけれど石岡さんの衣装デザインは大健闘したと言えるでしょう。

技術部門でのサプライズはミュージカル装置デザイン賞(Best Scenic Design of a Musical)部門での『Once (ワンス)』の受賞でした。


● 公式サイト内の発表(受賞者とノミニーのリスト)
 http://www.tonyawards.com/en_US/nominees/index.html


● トニー賞(The Tony Awards)公式サイト(トップページ)  TonyAwards.com


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2012年(第66回)トニー賞 受賞結果
(The Tony Awards)

2012年(第66回)トニー賞受賞結果 1 の つづき


★印 & ピンク文字 … 受賞



演劇演出賞(演劇監督賞) Best Direction of a Play
★マイク・ニコルズ Mike Nichols
作品:セールスマンの死(アーサー・ミラーの「セールスマンの死」)
英題:Arthur Miller’s Death of a Salesman


ニコラス・ハイトナー Nicholas Hytner
作品:一人の男と二人の主人
英題:One Man, Two Guvnors


パム・マッキノン Pam MacKinnon
作品:Clybourne Park


ロジャー・リース Roger Rees
アレックス・ティンバース(アレックス・テンバース) Alex Timbers
作品:Peter and the Starcatcher 

  


ミュージカル演出賞(監督賞) Best Direction of a Musical
★ジョン・ティファニー John Tiffany
作品:Once(ワンス)ダブリンの街角で
英題:Once


ジェフ・カルホーン Jeff Calhoun
作品: Newsies


キャサリーン・マーシャル Kathleen Marshall
作品: Nice Work If You Can Get It


ダイアン・ポーラス Diane Paulus
作品:ポーギーとベス (ガーシュウィンの「ポーギーとベス」)
英題:The Gershwins' Porgy and Bess




振付賞 Best Choreography
★クリストファー・ガタリ(クリストファー・ガッテリ) Christopher Gattelli
作品: Newsies


ロブ・アシュフォード Rob Ashford
作品:エビータ 
英題:Evita


スティーヴン・ホゲット Steven Hoggett
作品:Once(ワンス)ダブリンの街角で
英題:Once


キャサリーン・マーシャル Kathleen Marshall
作品: Nice Work If You Can Get It




編曲賞 Best Orchestrations
★マーティン・ロウ Martin Lowe
作品:Once(ワンス)ダブリンの街角で
英題:Once


ウィリアム・デイヴィッド・ブローン William David Brohn
クリストファー・ヤンケ(クリストファー・ジャンケ) Christopher Jahnke
作品:ポーギーとベス (ガーシュウィンの「ポーギーとベス」)
英題:The Gershwins' Porgy and Bess


ビル・エリオット Bill Elliott
作品: Nice Work If You Can Get It


ダニー・トルーブ Danny Troob
作品: Newsies




演劇装置デザイン賞 Best Scenic Design of a Play
★Donyale Werle
作品:Peter and the Starcatcher


ジョン・リー・ビーティ(ジョン・リー・ベイティ) John Lee Beatty
作品:Other Desert Cities


ダニエル・オストリング Daniel Ostling
作品:Clybourne Park


マーク・トンプソン Mark Thompson
作品:一人の男と二人の主人
英題:One Man, Two Guvnors




ミュージカル装置デザイン賞 Best Scenic Design of a Musical
★ボブ・クロウリー Bob Crowley
作品:Once(ワンス)ダブリンの街角で
英題:Once


ボブ・ハウエル Rob Howell
ジョン ドリスコル Jon Driscol
作品:ゴースト
英題:Ghost the Musical 


トビン・オスト Tobin Ost
スヴェン・オーテル Sven Ortel
作品:Newsies


ジョージ・トシピン(ジョージ・ツィピン) George Tsypin
作品:Spider-Man Turn Off The Dark 
(英題の読み|スパイダーマン・ターン・オフ・ザ・ダーク)




演劇衣装デザイン賞 Best Costume Design of a Play
★パロマ・ヤング Paloma Young
作品:Peter and the Starcatcher


ウィリアム・アイヴィ・ロング William Ivey Long
作品:Don't Dress for Dinner


ポール・タズウェル Paul Tazewell
作品:欲望という名の電車
英題:A Streetcar Named Desire
(英題の読み|ア・ストリートカー・ネイムド・ディザイア)


マーク・トンプソン Mark Thompson
作品:一人の男と二人の主人
英題:One Man, Two Guvnors




ミュージカル衣装デザイン賞 Best Costume Design of a Musical
★グレッグ・バーンズ Gregg Barnes
作品:フォーリーズ(フォリーズ)
英題:Follies


ESosa
作品:ポーギーとベス (ガーシュウィンの「ポーギーとベス」)
英題:The Gershwins' Porgy and Bess


石岡瑛子 Eiko Ishioka
作品:Spider-Man Turn Off The Dark


マーティン・パクレディナス Martin Pakledinaz
作品:Nice Work If You Can Get It




演劇照明デザイン賞 Best Lighting Design of a Play
★Jeff Croiter
作品:Peter and the Starcatcher


ピーター・カゾロウスキー Peter Kaczorowski
作品:メッカへの道
英題:The Road to Mecca (英題の読み|ザ・ロード・トゥ・メッカ)


ブライアン・マクデヴィット(ブライアン・マクデビット) Brian MacDevitt
作品:セールスマンの死(アーサー・ミラーの「セールスマンの死」)
英題:Arthur Miller’s Death of a Salesman 


ケネス・ポズナー Kenneth Posner
作品: Other Desert Cities



ミュージカル照明デザイン賞 Best Lighting Design of a Musical
★ナターシャ・カッツ Natasha Katz
作品:Once(ワンス)ダブリンの街角で
英題:Once


クリストファー・ エイカーリンド Christopher Akerlind
作品:ポーギーとベス (ガーシュウィンの「ポーギーとベス」)
英題:The Gershwins' Porgy and Bess


ナターシャ・カッツ Natasha Katz
作品:フォーリーズ(フォリーズ) 
英題:Follies


ヒュー・ヴァンストーン Hugh Vanstone
作品:ゴースト
英題:Ghost the Musical




演劇音響デザイン賞 Best Sound Design of a Play
★ダーロン・L・ウエスト Darron L. West
作品: Peter and the Starcatcher


ポール・アルディッティ Paul Arditti
作品:一人の男と二人の主人
英題:One Man, Two Guvnors


スコット・レーラー(スコット・レフラー) Scott Lehrer
作品:セールスマンの死(アーサー・ミラーの「セールスマンの死」)
英題:Arthur Miller’s Death of a Salesman 


ギャレス・オーウェン Gareth Owen
作品:End of the Rainbow




ミュージカル音響デザイン賞 Best Sound Design of a Musical
★クリーヴ・グッドウィン Clive Goodwin
作品:Once(ワンス)ダブリンの街角で
英題:Once


アクメ・サウンド・パートナーズ Acme Sound Partners
作品:ポーギーとベス (ガーシュウィンの「ポーギーとベス」)
英題:The Gershwins' Porgy and Bess


カイ・ハラダ Kai Harada
作品:フォーリーズ(フォリーズ) 
英題:Follies


ブライアン・ローナン Brian Ronan
作品: Nice Work If You Can Get It


2012年(第66回)トニー賞受賞結果 3 へ つづく


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ミュージカル装置デザイン賞(Best Scenic Design of a Musical)は装置の機能面での評価とはちょっと違った観点で評価されたのかなという気がします。作品自体の高評価につられた格好での受賞、加えて、デザイナーのキャリアが重視されたという結果ではないでしょうか。 (……と言ってはみたものの、『Once(ワンス)』のプロダクション・デザインも美しいんですよ。特にライトが灯った時の色合いの美しさはよく計算されています。だからミュージカル照明デザイン賞も受賞しているのですよね。) ただ、見た目の美しさももちろん評価の重要な要素でしょうが、今の時代だからこそ装置の機能面での良さももう少し評価されてもいいんじゃないのかなあとも思いますね。




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【舞台演劇賞】2012年(第66回)トニー賞 受賞結果 3(特別賞&作品別受賞数)

● 公式サイト内の発表(受賞者とノミニーのリスト)
 http://www.tonyawards.com/en_US/nominees/index.html


● トニー賞(The Tony Awards)公式サイト(トップページ)
  TonyAwards.com

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2012年(第66回)トニー賞 受賞結果
(The Tony Awards)

2012年(第66回)トニー賞受賞結果 2 の つづき



【特別賞】 Special Awards ★印 … 受賞 

特別功労賞 
Special Tony Award for Lifetime Achievement in the Theatre
エマニュエル・アゼンバーグ Emanuel “Manny” Azenberg



地方劇場賞 Regional Theatre Tony Award
ザ・シェークスピア・シアター・カンパニー (ワシントンDC)
 The Shakespeare Theatre Company, Washington, D.C.



イザベル・スティーヴンソン賞 Isabelle Stevenson Award
バーナデット・ピーターズ Bernadette Peters



特別トニー賞 Special Tony Award
Actors’ Equity Association(舞台俳優労働組合 / アクターズ・エクィティ・アソシエーション)
 【Actors’ Equity Association】
  舞台俳優と舞台監督助手の労働組合。1913年 設立。本部はニューヨーク。

ヒュー・ジャックマン Hugh Jackman



名誉賞(劇場におけるエクセレンスに対し) Tony Honor for Excellence in the Theatre
Freddie Gershon

Artie Siccardi

TDF Open Doors


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作品別受賞数 


【8部門】 Once(ワンス)ダブリンの街角で 英題:Once
・ミュージカル作品賞  
・脚本賞(ミュージカル部門)  
・ミュージカル主演男優賞
・ミュージカル装置デザイン賞  
・ミュージカル照明デザイン賞  
・ミュージカル音響デザイン賞
・ミュージカル演出賞(監督賞)  
・編曲賞


【5部門】 Peter and the Starcatcher
・演劇助演男優賞  
・演劇装置デザイン賞  
・演劇衣装デザイン賞
・演劇照明デザイン賞  
・演劇音響デザイン賞



【2部門】 セールスマンの死 英題:Death of a Salesman 
・演劇リバイバル作品賞  
・演劇演出賞(演劇監督賞)



【2部門】 ポーギーとベス  英題:Porgy and Bess
・ミュージカル・リバイバル作品賞  
・ミュージカル主演女優賞



【2部門】 Newsies
・作詞作曲賞 <オリジナル楽曲賞>  
・振付賞



【2部門】 Nice Work If You Can Get It
・ミュージカル助演男優賞  
・ミュージカル助演女優賞



【1部門】 Clybourne Park
・演劇作品賞


 
【1部門】 一人の男と二人の主人 英題:One Man, Two Guvnors
・演劇主演男優賞



【1部門】 ヴィーナス・イン・ファー 英題:Venus in Fur
・演劇主演女優賞



【1部門】 Other Desert Cities
・演劇助演女優賞



【1部門】 Follies
・ミュージカル衣装デザイン賞




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2012年ベネチア国際映画祭:メイン・コンペティションの審査員長、決定

2012年(第69回)ベネチア国際映画祭の審査員長をアメリカの映画監督/プロデューサー/脚本家であるマイケル・マンが務めるとの発表がありました。 マイケル・マンが国際映画祭の審査員長を務めるのはこれが初めて、とのことです。

● 公式サイト内 プレスリリース(2012年06月01日付け)
Michael Mann President of the International Jury of the Venezia 69 Competition


2012年度(第69回)ベネチア国際映画祭は
2012年08月29日から09月08日まで開催される予定です。

● ベネチア国際映画祭 公式サイト(英語版トップページ)
  la Biennale di Venezia (Venice Film Festival)



メイン・コンペティション 審査委員長

審査委員長
  マイケル・マン Michael Mann (アメリカの映画監督、プロデューサー、脚本家)  



マイケル・マンは昨年のベネチア映画祭にプロデューサーとして手がけた作品(実娘アミ・カナーン・マンの監督作『キリング・フィールズ 失踪地帯』)がメイン・コンペティションにエントリーされています。 自身の監督作としては、2004年に『コラテラル』がコンペティション外部門にピップアップされ Future Film Festival Digital Award を受賞しています。



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